当店のムートン製品は、安定した高品質に仕上げる為にさまざまな製造工程を経ています。
ここでは、ムートン製品が仕上がるまでにどのような工程を経ているのかを、こだわりや工夫している点とあわせてご紹介します。

①塩漬けにして輸入した原皮は、冷蔵庫で低温保管

オーストラリアで厳選された原皮は鮮度を保つ為に塩漬けにされてから、マスダ社が直接輸入します。
その際、10℃以下に設定にした冷蔵コンテナーで輸送し、マスダ社の工場についてからも冷蔵庫にて10℃以下で保管します。
高温多湿の日本では原皮が傷みやすいので、こうした管理がされずに輸送や保管中に品質が劣化した場合は、いくら原皮が優れていても最高品質のムートン製品に仕上がりません。
当然コストがかかる訳ですが、この様な表立たない徹底した品質管理が、お客様が常に快適にお使いいただく要因となっています。
 
ムートン保管用冷蔵庫
冷蔵庫内の写真です。1パレットに180匹分の羊の毛皮があります。

②洗浄

鮮度を保つ為に塩漬けにされた原皮は、まずしっかりと洗浄され、綺麗に塩を洗い流します。
この赤いパドルに原皮を入れ、綺麗に洗浄します。
 
ムートン洗浄用パドル

③フレッシング加工

原皮に付いている肉片や脂分を取り除き、脱脂後に洗浄します。
 
ムートン加工(フレッシング)

④クロムなめし加工

皮を革製品にする為のなめし加工をおこないます。
まず、ピックルや強酸の液に漬け込み、その後アルミニウムやタンニンでなめして皮を柔らかくします。
その後、クロム剤でクロムなめし加工を施します。
このクロムなめし加工を行う事で、耐久性や柔軟性が大変優れたムートンに仕上がりますので、その後の染色時の染め上がりが素晴らしくなり、またご家庭でも洗濯していただく事ができる様になります。
 
クロムなめし加工
クロムなめし加工中

⑤毛の仕上げ加工

脱水して乾燥後、まずステーキングという皮を柔らかくする加工を行い、その後毛を整え、必要な場合は毛を切って各規格に揃えます。
 
ムートンの毛の仕上げ加工

⑥品質の選別

毛の密度や質、色、毛並み等を見て、品質を選別していきます。
この選別が非常に大切で、特に当店の長毛55~75mmや35mmは中でも密度が優れた原皮のみを厳選して使用しておりますので、ここで厳選されます。
また、クリンプ(毛の縮れ)の度合いが特に強いものはメディカルムートン用にしたり、仕上げの製品や規格によってそれぞれ仕分けます。
 
ムートン品質選別
選別後の毛皮は、それぞれ台車に置いて保管されます。

⑦70℃の高温で色染め

それぞれの規格の色に染めていきます。
マスダ社では染色処理温度は70℃と非常に高温で行っております。
ムートンは羊毛と違って毛皮なので、皮がついている分、高温処理が非常に困難です。
その為、他社はこの様な高温に耐えられず通常45℃前後で色染めする事が多いのですが、低温処理した場合は色落ちしてしまう問題が起こり、快適にお使いいただけません。
一方でマスダ社は、④番でご紹介したクロムなめし加工を行っておりますので、耐熱性にとても優れている為に高温処理をする事ができます。
高温で色染めすることで、大変綺麗な色に染め上がり、また色落ちする事も無く快適にお使いいただけます。
 
ムートン色染め加工

⑧乾燥

脱水後、乾燥させます。
この際に、縮まない様に引っ張りながら固定して乾燥させます。
引っ張りながら固定して乾燥させずにムートンが縮んでしまうと、シーツやラグ等に仕上げた際に毛が密集しすぎてガチガチの様な状態となり、快適さが失われます。
その為、❝スプリングラム❞の本来の自然な毛の風合いをお楽しみいただく為に、縮まない様に乾燥させます。
 
ムートン乾燥加工
引っ張りながら固定中
ムートンの形を整えて乾燥
引っ張りながら固定して乾燥

⑨毛の仕上げ加工(2回目)

改めて、毛の長さを規格に揃え、毛並みも整えます。
 
毛の仕上げ加工

⑩品質の選別(2回目)

同じ色、同じ温度で染色しても、その時の環境や毛の質により若干仕上がりの色具合が変わる事がございます。
ムートンシーツやラグ、またフリースの1.5匹物以上の場合は、数匹の毛皮を縫製して繋ぎ合わせますので、質を均一化する為に品質選別が必要です。
その為、縫製前に毛が出来る限り同色や同質のものを選別します。
 
ムートン品質選別
品質選別中
色の違い
染色後の色違い

⑪型はめ、裁断

規格に合わせて型はめし、その通りに裁断(カット)します。
当店オリジナルのムートンシーツ・ラグの場合、毛の長さが28mmや35mmのシーツは18cm角に型はめし、裁断します。
また、長毛の場合は長方形に型はめしたものを裁断します。
 
ムートン型はめ加工
型はめ
ムートン裁断後(写真は35mmタイプ)
裁断されたムートン(写真は35mmタイプ)

⑫品質確認

各型にカットしたものを実際に並べ、色や毛並みに問題が無いかを確認します。
 
ムートン品質確認

⑬縫製

特殊ミシンで1枚、1枚手作業で熟練のスタッフが縫い合わせます。
この縫製は、ムートン製品にとって最も大切な作業の1つなのですが、残念なことに中国製や海外製の場合は綺麗に縫製されずデコボコの様になります。
一方、マスダ社では熟練のスタッフが縫製しますので、縫い合わせ後もフラットな状態で、大変綺麗に仕上がります。
 
ムートン縫製
縫製中
ムートン縫製後
とても綺麗に縫製されています。

⑭毛の仕上げ加工(3回目)

縫製して仕上げたものの毛の質を極限まで均一化する為に、改めて毛の長さを規格に揃え、毛並みを整えます。
また、この際に消臭・防ダニ加工も行います。
 
毛の仕上げ加工

⑮最終検品

裏地を縫い合わせてから金属探知機で検針し、品質も問題が無いかを検品いたします。
 
出荷前最終検品

⑰完成

検品後、問題が無ければ完成です。
この様な非常に丁寧な手作業ひとつひとつが、この上ない品質のムートン製品を作り出しています。
ここでは皆様に製造工程の流れを紹介いたしましたが、すべてを載せる事ができないほど他にも細かな規定があり、徹底された品質管理によって製造されています。
お客様に少しでも長く快適にお使いいただきたい、というマスダ社の想いが節々に詰まった、最高品質のムートンです。
是非、当店のムートンをお使いいただき、快適にお過ごしくださいませ。
 
ムートン出荷前