1月に繊維業界における世界最大級の展示会「ハイムテキスタイル」を訪れた際に、イタリアのLombarda(ロンバルダ)社のブースで極上のカシミヤ毛布に出会いました。

「カシミヤ」というと高級アパレルブランドは勿論、今や大手小売店でもセーターやマフラー等が販売されていて、軽くて暖かく、更にウールと比べてチクチクしない滑らかな肌触りが人気の高級素材です。

ですが、このカシミヤ毛布と出会った際に『同じカシミヤでも原料や生産方法の違いでここまで品質の違うものができるんだ‥‼』と衝撃を覚えました。

展示会では他にもカシミヤ・キャメル・ウール等の毛布も沢山ございましたが、今回の毛布に即決してその場で担当のFrancesco氏と交渉し、契約から輸入・通関・引き取りまで全てグートンで行いました。

その為、品質の割に驚くような低価格を実現しています。
 

各動物系繊維の細さを比較しました。

【動物系繊維の細さ(ミクロン/本)】

繊維	細さ(μ)
カシミヤ	14.5~16.5
ウール	22~24
アルパカ(ベビー)	21.5~23.5
キャメル	18~23
ビキューナ	11~14

「繊維の宝石」と呼ばれるビキューナには僅かに劣りますが、カシミヤは他のあらゆる動物系繊維の中で最も細い繊維です。
(ビキューナは、毛布やコートで300万円以上するような別格の繊維です)

また、ウールは通常22~24ミクロンですが、こちらの毛布にはExtrafine Merino Woolで僅か18ミクロン以下のカシミヤに引けを取らない極細のものだけを使用しています。

日本人の髪の毛は70~90ミクロン程度ですので、5倍以上細い繊維になります。

また、原料をモンゴル・オーストラリアから輸入後は、紡績・製織・裁断・最終仕上げまでイタリアの工場で一貫して生産しています。

極めて細い上質な繊維とイタリアで60年以上ブランケットメーカーとしての歴史と経験を持つLombarda社だからこそ、ウール混カシミヤ毛布でも一切チクチクせず、私自身が衝撃を受ける程に柔らかくて暖かい極上の毛布に仕上がっています。
 

毛布はアクリルやポリエステルといった化学繊維、また天然繊維でも綿やウールといった素材が一般的ですが、肉厚なものが多くて2.0~3.0kg程あり、軽いものでも1.5kg程度で1kgを下回る毛布はあまり見られません。

カシミヤは他の繊維に比べて極めて細いために同じ天然繊維の中でも軽く仕上がりますが、それでも1.2~1.3kgあたりが一般的です。

その中で、今回のウール混カシミヤ毛布は極細の繊維を使用することで僅か約800gと1kgを200gも下回る衝撃の超軽量タイプです。

毛布は布団の「上から掛ける」か「下に掛ける」かの論争がよく行われますが、一般的には「上から掛ける」方が多いようです。
(メディアや同業他社のウェブサイトでも上から掛けることを推奨する記事をよく見かけます)

ただ、羽毛ふとんの場合には1.2kg以上あるものを上から掛けると膨らみを潰してしまい、保温性改善の効果を期待できないという研究結果もございます。

一方、こちらのウール混カシミヤ毛布は僅か800g。

また、素材もカシミヤ×ウールで保温性・吸湿放湿性も抜群です。

その為、羽毛ふとんの上から掛けても間に入れても、どちらも暖かくて蒸れにくく相性は抜群です。
 

極めて細い上質なカシミヤ・ウールを使用しているため、特にお使い始めは多少遊び毛が出る場合があります。

ソフトな風合いを活かすための製品の特性としてご理解ください。
 

(塩素・酸素系の漂白剤やタンブラー乾燥もおやめください)

無理に洗うと縮んで変形してしまったり、風合いを大きく損なう恐れがありますので、お気を付けください。

洗濯される場合は、専門のクリーニング店でドライクリーニングにてお出しください。